北海道の冬は気温も低く、雪が降るところも多いです。本州でも東北や北陸という雪国はありますが、北海道と言えば冬の寒さが厳しくて、暮らしていくのが大変だというイメージが先行しているはずです。実際、札幌でも一年の3分の1は最低気温が氷点下で、12月から3月までは積雪もあります。雪のない地域に住む人にとって、こんな寒い中で暮らすのはとても大変と思うかもしれませんが、現地で生活している人間にとっては、さほど大変でなかったりしますし、むしろ雪を楽しむことも多いのも事実です。これから北海道で暮らそうと考えている人のために雪国での暮らし方と楽しみ方をお伝えしたいと思います。
実は北海道の人は意外と寒がりです。北海道の家は窓は二重ガラスで壁には断熱材が使われ密閉構造となっていて、その中で石油ストーブを使うなどして暖をとっています。そんな暖かい家の中では薄着で過ごし、時にはストーブの前でアイスクリームを食べたりします。もちろん冬の北海道は寒いですから、出かけるときは防寒の服装で出かけます。しかし、外以外の場所では、公共交通機関にしても地下歩道にしても各店舗にしても暖房が効いていますので、厚着をしていると逆に暑くて苦しい思いをします。そうならないために薄手の服を重ね着するのがポイントです。暖かくなったら脱いで、寒くなったら着るということで調節が可能になるからです。
また、外出時に注意したいのは靴と歩き方です。靴はもちろん北海道仕様の、靴の裏に滑り止めの模様が入ったものを履くのが基本ですが、滑り止めのある靴でも北海道の冬道では滑ります。滑らないように歩くには、足の裏全体を同時に地面につけるイメージで小刻みに歩くようにします。夏場の道路を歩くような歩き方では確実に滑って転んでしまいます。
冬には雪国ならではの楽しみ方があります。まずはウィンタースポーツです。雪の積もる街には必ずスキー場があります。スキーをやりたいと思ったら、たいていの街からでは1時間以内にスキー場に到着できて、すぐにスキーやスノーボードを存分に楽しむことができます。雪の多い街では、ほかにもパウダースノーの中に飛び込んだり、水分の多い雪ならば、かまくらを作ったり、雪合戦をしたりということも出来ます。
冬の行事としては、札幌ではミュンヘンクリスマス市やホワイトイルミネーション、さっぽろ雪まつりなどが、旭川では氷瀑まつりなど、その他の街でもいろいろな冬祭りが開催されます。ウインタースポーツの国際大会も北海道の各地で開催されます。札幌ではスキーのジャンプ大会、カーリング大会など、道東ではスピードスケートの大会などで世界中のアスリートがやってきます。
このように北海道の冬には北海道ならではの冬の楽しみがあるのです。
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北海道に住んで8年になる埼玉県出身の看護師です。東京で知り合った私の旦那が北海道出身だったため、親の介護を機にUターンして北海道に移住してきたのです。私は札幌の総合病院にわりと簡単に転職ができました。今は小さな子供が二人いますが、休みの日毎にドライブやキャンプで北海道の自然を満喫しています。最初は移住に躊躇していた私ですが、北海道に来てよかったと思っています。この気持ちを北海道に憧れている皆さんに伝えたいと思います。